米国金利のピークを見極める

2023年の第1四半期は、その後の3四半期とはかなり異なるものになるはずです。
新年を迎えても、米連邦準備制度理事会(FRB)は依然として利上げを継続する見通しです。
引き上げのペースは鈍化し、ファンド金利のピークが近づいてくるでしょう。
しかし、少なくとも2月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)を通過するまでは、そのピークが訪れることはないと思われます。
この会合後、ファンド金利の上限は5%になり、それで引き上げは終了となるシナリオが濃厚です。

しかし、3月22日のFOMCを通過するまで、確定的なことは言えません。
ここでパスすれば、市場はFRBが利上げプロセスは正式に終了したと受け取るはずです。

次の動きは利下げとなる確率が高くなることを折り込んでいくでしょう。
第1四半期が進むにつれ、市場の心理は将来の緩和策を予想する方向に急速に変化していくということですね。

FRBが真剣に利下げは考えていないと言ったとしても、歴史を見れば、FRBがピークに達した途端、
利下げまで半年もかからないのが普通です。